患者の目線から ~小児科

子供ウイルス

皆さんの住む町にはどれくらいのお医者さんがありますか?私の住む市内には、病院・クリニックが170件、歯医者さんは134件。各駅の電車しか停まらない小さな最寄駅にはなんと10件の歯医者さんがありました。これは驚きです。

そんな町に住む夫婦と子供二人の四人家族。最も利用頻度が高い小児科について、患者の目線から病院を選ぶ際のポイントを改めて考えてみました。

小学校低学年までは何度となく通った小児科。発熱、発疹、鼻づまりから予防接種。大人では市販薬を飲んで安静にしていれば…となるところも子供はそうはいきません。あっちの病院、こっちの病院と市内の病院を回った経験があります。

そこで、設備面に関して。

①明るい内装
予防接種が続く時期には、病院と聞いただけで泣き出すこともありました。騙しだまし連れて行くのが大変だったことも思い出します。
小児科ではありませんが、先日、子供と院内全体がブラウンのホテルのような雰囲気の矯正歯科を訪れた時、すぐに子供が緊張をしていることが伝わってきました。シックな内装は高級感もあって大人は落ち着くのですが、子供は“怖い感”が増すようです。
その後、院内全体が明るく大きな木の洞をくぐり抜ける矯正歯科を訪れた時、『私ここに通う!』と即決。先生のカウンセリングにも熱心に耳を傾けていました。こんなにも気持ちが変化するものなのだと実感しました。緊張がほぐれ、リラックスした状態で受診できれば、お子さんも親も先生も安心ですね。

②隔離スペース
小さな子供はマスクをつけることも難しく、不意な嘔吐も適切に対処できません。感染症にも気づかずに周りの子供に移してしまう事はよくあることです。感染の疑いのある子供は個室で対応でき、受付や診察スペースも別に設けてある病院は人気があります。親としても気兼ねなく受診できますよね。

③予約システム
すぐにでも診てもらいたいのはどの親も同じですが、免疫力の少ない子供にとって長く病院にいることは、それだけ他の病気をもらう危険性が高まることです。待ち時間を病院の長椅子の上で過ごさせるのであれば、自宅の少しでも快適な空間で、感染のリスクを減らすことの方が大切だと思います。

④キッズスペース
小さくても子供が靴を脱いで遊べるスペースがあるのは助かります。おもちゃよりも絵本の方が時間を稼げるかもしれません。ただし、衛生面で『触ると何かうつるかも…』といつも不安な気持ちにもなります。定期的な消毒をしていただけるといいなと思います。子供達の距離が近づく場でもありますので空気清浄器は強い味方です。

今思えば、心配で不安になる気持ちを『お母さん大丈夫ですよ!』とお医者さんから一言聞けるのが私への一番の薬だったのかもしれませんが。